何故だろう 利益は出たが 金がない

税研情報センターが2009年に開催した第1回会計川柳のコンテストで、見事最優秀賞に選ばれた一句がこれです。

何故だろう 利益は出たが 金がない

経営者や財務担当者の素朴な疑問が素朴にかかれていて、
思わず、わかるわかる、とうなずいてしまう一句ですたらーっ(汗)わーい(嬉しい顔)


このような状況は、お金が動かなくても利益・費用を認識することによって生じます。

昔々は現金主義といって、現金が実際に会社に入ってきた、または、出ていったときに取引があったものとして、仕訳をきりました。
今では、売掛金や受取手形を始め、クレジットやファクタリングなど、現金以外の決済方法が多くあるため、取引が発生した時に仕訳をきる発生主義が採用されていますひらめき

具体的に言えばこうです。
2月1日 商品を1億円で販売する契約を結びました。
3月1日 商品を先方に渡しました。
4月1日 売掛になっていた1億円のうち4000万円を受け取りました。
5月1日 売掛になっていた残り6000万円を受け取りました。

現金主義会計だと、
2月1日 仕訳なし
3月1日 仕訳なし
4月1日 現金 4000万/売上 4000万
5月1日 現金 6000万/売上 6000万

発生主義会計だと、
2月1日 仕訳なし
3月1日 売掛金  1億 /売上    1億
4月1日 現金 4000万/売掛金 4000万
5月1日 現金 6000万/売掛金 6000万

仮に、3月31日が決算日とすると、
現金主義会計で財務諸表を作成すれば、利益も出ていないけれど、現金も持っていない状態ですいい気分(温泉)
発生主義会計で財務諸表を作成した場合、利益は出たけど、現金はない状態になっていますね雪

つまり、現金受取と利益計上の時間差によって、「利益は出たが、金がない」状態になるわけです。

ほかにも、現金の動きなしに費用を計上したり(減価償却・引当金計上など)すると、同様の状態になります。


このような時間差が続くと、黒字倒産が現実のものになってしまうわけです。

そこで、「利益は出たが、金がない」状態でないかどうかを確認するために、キャッシュフロー計算書が作成されるのです。

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